中小企業の人事評価

社員がみるみる伸びる仕組みのつくり方、運用のしかた

ステップ③…評価決定会議

ステップ③…評価決定会議

評価決定会議

このエントリーをはてなブックマークに追加

運用の実施の中で、“人材育成”という成果につなげるための重要なのが「評価決定会議」です。

評価制度を運用していても、この「評価決定会議」が正しくきちんと実施されているところは、非常に少ないのです。

ここを確実に行なっていないと、本人に納得してもらえるような評価ができません。

「評価決定会議」とは、評価結果の集約行なう上で、評価者が一堂に集まり、“評価結果のスリ合わせ”を行なう会議です。被評価者を評価した、部長と課長の評価結果には、必ず評価結果に差が出ます。

その差が出た項目ごとに、それぞれ“スリ合わせ”をしていきます。

その進め方の一例を紹介しましょう。

■評価決定会議の風景一例

人事課長:「それでは、Aさんの能力項目の『報告・連絡・相談』の項目ですが、課長は『A』評価、部長は『C』評価とされています。それぞれ判断理由をお聞かせいただけますか」

課長:「Aさんは、依頼したことは、常に経過報告をしてくれて、非常に助かりました。客先で起こったできごとなども、細かく把握しており、ポイントを絞って的確に報告していました。L2のBさんと比較しても報告が優れていたので判断し、『A』評価としました」

部長:「しかし、Aさんは、△△会社が競合他社からプレゼンを受けた件を報告しておらず、当社が独占していたお得意を奪われ売り上げを落としてしまった。課長と私に事前に報告して、対策を取っていれば未然に防げたと思われる。これは、会社にとって明らかな損失で、今回はマイナスの『C』評価にしたのです」

人事課長:「Aさんの報告忘れから業績を落としてしまったので、『A』評価ということはないと思いますが、課長いかがですか」

課長:「確かに……。私の『A』評価を『C』評価に修正します」

この「評価決定会議」で、評価者間の判断のバラツキを修正するのです。

また、「評価決定会議」は、適正な評価を決定するだけではなく、評価者に判断の視点や正しい判断の仕方を学んでもらうための教育の場でもあります。

それは、部下指導の方向性や考え方につて会社が示す方向性に幹部と評価者全員で方向性を合わせていく場なのです。

そのためには、「評価決定会議」を評価のたびに行なう必要があります。

そうでないと、公平で納得感のある評価制度は決して実現できないのです。


« »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です