中小企業の人事評価

社員がみるみる伸びる仕組みのつくり方、運用のしかた

ステップ⑥…達成度チェック・支援

ステップ⑥…達成度チェック・支援

達成度チェック・支援

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育成面談と目標設定が終わったら、次の評価までの間にやらなければならない重要なことがあります。

それは、「チャレンジシート」の作成と活用です。

これは、評価制度を人材の成長に結び付けるためには非常に重要なプロセスです。

これまでは、評価制度の一つとして認識されていませんでしたが、「人事評価運用制度」の一つのプロセスとして取り組まないと決してうまくいきません。

具体的には、育成面談で決めた本人の取り組むべき課題や目標を「チャレンジシート」に落とし込みます。

この「チャレンジシート」に基づいて、評価者は毎月達成度のチェックと反省、次月への取り組みを確認していくのです。

そのポイントは、評価者が月間、あるいは週間でやるべきことをルール通りに実行することです。

ほっておくと、期初めに目標だけを設定したまま評価の時期になって3ヵ月分、あるいは半年分まとめて作成してしまう、といった評価者が必ず出てきます。

これでは、評価は形式だけのものになってしまい、決して成果につながりません。

そこで、このような状況にならないために、例えば、毎月リーダーが集まる営業会議や幹部会議の場に「チャレンジシート」を持って参加し、社長へ提出するなどのルールをつくり、評価者がやらざるを得ない状況をつくります。

さらに、会議で、「チャレンジシート」の進捗・管理状況を評価者に報告させます。

そのためにリーダーは、毎週、毎月部下の達成度のチェックと達成、未達成の要因の把握を行なう必要があります。

評価から次の評価までの間の目標達成に向けた行動を効果的に支援するのがこの「チャレンジシート」の目的です。

ルール通りにやらないリーダーを責めることもできますが、それだけでは問題の解決にはなりません。

中小企業では、特にこのような資料作成や提出物に関する管理や徹底が弱い部分です。

できない個人を責めるのではなく、やらざるを得ない仕組みをつくってリーダーを教育していきましょう。

これは組織として成長していくために非常に重要なポイントです。

■チャレンジシートの記入事例

【営業部・一般職用】チャレンジシート/〇〇〇〇年度(第1四半期)

「グランドマネジャー“印”」・「店長“名”」・「店名部署“営業部”」・「グレード」・「氏名“被評価者”“印”」/「今期テーマ」=例“目標達成を期待してもらえる人材となる”/

◎「現状分析」→「強み」=例“お客様に「笑顔がいいね」とよく言われる。達成意欲と執着心は強い”、→「弱み」=例“理論的に話すのが苦手。体力をもう少しつける必要がある”○「1年後」→「グレード」=例“S3”・「目標」=例“年間目標棟数の達成”、→「成長レベル」=例“目標の棟数の契約を行なう。新入社員の契約支援向けて同席を行なう”○「3年後」→「グレード」=例“L1”・「目標」=例“店の目標棟数の達成”、→「成長レベル」=例“来場を増やせるようイベントを実施、店全体のモチベーションを上げる行動”/

◎「レベルアップ目標」→「目標①」=例“ヒアリング力の向上”・「到達イメージ」=例“お客の心をつかめる”・「取り組み」=例“上司と毎日、実際のお客様を想定したロープレを行なう。お客様の会話のなかで、真意がつかめた時つかめなかった時に、前後の会話を記録する”→「目標②」=例“住宅関連知識習得”・「到達イメージ」=例“10月の宅建取得”・「取り組み」=例“権利、宅建業法、その他の法令についてテキストをまとめる。毎日30分は勉強の時間を持つ。ノー残業デー、休日を利用して問題集を行なう”→「目標③」=例“HP更新”・「到達イメージ」=例“HPを毎週1回更新する”・「取り組み」=例“更新ネタを常に意識し、メモを取って記録に残す。毎日のできごとがわかるような写真を撮る。”“親しみのもてるHPの作成。”

◎「上記目標の取り組みに対して」→○10月/「自己コメント」=例①“まだ、お客様の真意をつかめる、引き出すための会話ができていない”・「上司コメント」=例①“継続して実践形式のロープレを実施する。いろいろなパターンの経験が必要。使用決め打ちの打ち合わせに時間を取られて、営業訓練に対する時間が取れなかったため、仕様決め業務の効率化が課題”/「自己コメント」=例③“資格試験の勉強が取れず、なかなか進まない”・「上司コメント」=例③“当初決めたように1日30分の勉強時間を確実に、継続して持つこと。継続は力なり!”。※自己コメントと上司コメントは、目標①~目標③などの目標に対応した問題点のコメントを四半期分継続して記入していきます。なお、説明内の「」内の語句は必要項目で、“”内の語句は各被評価者に対する記入事例です。


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